Acerca de
生き物
小動物
かっての区内では灌木の葉などで、普通に見られましたが今では見かけません。そこで、荒川水系産を田んぼに移入しました。繁殖を期待してます。住む場所によって体の色が変わります。
亜成体 オタマジャクシから成体になって間もない頃の個体です。
田んぼに荒川水系産のオタマジャクシを多数移入しました。繁殖を期待してます。水辺に限らず、草むらに移動して生活しています。ほとんど鳴かないカエルです。
荒川水系産を田んぼに移入しました。繁殖を期待してます。かって杉並区に田んぼがあった頃は一番多かったカエルです。
ガマガエルの名で親しまれるカエルで、現在でも区内のあちこちで見ることができます。寿命は長く最高10年と言われます。
卵嚢 水生生物の池,田んぼの溜池で、3月には長い卵嚢(らんのう)が見られます。
区内では少なからず見る事ができます。田んぼの松林に面した石垣の隙間などに生息しています。
本州では一番大きくなるヘビです。園内ではまれですが、見かけることができます。
アズマモグラの通った跡です。公園の西側道路に沿った桜並木の下にありました。農家にとっては、やっかい者ですが、区内では珍しくなってしまいました。
水辺の生物
かっては付近の田んぼの小川や神田川などで見られました。 水生生物池に神田川から少数移入しました。繁殖させて戻したいと願っております。
約10cmに育った個体です。
50年くらい前には区内のあちこちで見られたようですが、今ではおりません。当公園のメダカは当地の水系である荒川水系から少数移入し繁殖させました。今では三つの池で非常にたくさん増えました。ヤゴや水鳥のエサになったりもして、ビオトープ形成の一角を担っています。 そして2006年3月にオープンした、荻窪の「読書の森公園」にも分けることができました。
ハゼの仲間です。正確には何種かに分類されます。 神田川から水生生物池に少数移入しました。2006年5月には浮草に産卵が確認できました。繁殖させて戻したいと願っております。
ハゼの仲間です。 神田川から水生生物池に少数移入しました。 ヨシノボリよりは横幅も広く大きいです。繁殖させて戻したいと願っております。
かっては区内の田んぼの水路や神田川などで見られました。 水生生物池に神田川から少数移入しました。繁殖させて戻したいと願っております。田んぼの土壌改善にも役立ってもらえます。
かっては区内の田んぼの水路や神田川などで見られました。 水生生物池に神田川から少数移入しました。繁殖させ戻したいと願っております。
繁殖力の強い外来種です。水生生物の池に誰かが逃がしたか、鳥が運んだかで、繁殖して困惑しています。このような閉じた生息環境では天敵もなく、大雨の影響もなく、天性の繁殖力で異常増殖し、田に穴を開け水漏れを起こしたり、メダカ、ヤゴを大量に食べてしまうので、定期的な捕獲を続けています。是非、どんな生き物も放すのは止めて戴きたいと願っています。
淡水に住むマキガイです。モノアラガイは右巻きでサカマキガイは左巻きです。大きさはどちらも1cm前後が多く、写真のモノアラガイは大きなものです。田んぼで多く繁殖していて、水の浄化に役立ってもらっています。
野鳥
水辺の野鳥
ガンカモ科 全長 約61cm 春に園内で巣作りが見られます。カラスなどの天敵もいて、子育てもたいへんなようです。
ガンカモ科 全長 約37.5cm 小型のカモです。園内の池や田んぼに冬から春にかけて訪れます。 草の種や葉や茎が主食です。
ガンカモ科 全長 約37.5cm 小型のカモです。♀ (田んぼにて)
ガンカモ科 全長 約37.5cm ♂の羽の色が変わる前です。♀と見分けがつきません。
ガンカモ科 全長 約60cm 野生のマガモとそれを家禽化したアヒルとの交雑交配種です。 珍しく田んぼで見かけました。 (掲載:2012.5)
サギ科 全長 約61cm 小型のサギです。冬の田んぼに降りていました。稲刈り後の田んぼに、水を張っているためイネが芽生えてきていますが、やがて枯れて肥料になります。(冬期灌水不耕起栽培)
サギ科 全長 約61cm 小型のサギです。
サギ科 全長 約58cm いつも首をすぼめていますが、餌を探すときは、長く伸びます。 2月の夜間だけ何日も田んぼに留まってメダカなどを食べている様子でした。
サギ科 全長 約93cm 背面は青みがかった灰色の羽毛で被われ、青鷺の名前が付きました。 大きなサギです。柏の宮公園ではまれにしか見ることがありません。 (掲載:2012.5)
サギ科 全長 約93cm 水元公園にて
カワセミ科 全長 約17cm 園内の池や田んぼで魚をねらう姿を見かけることがあります。
セキレイ科 全長 約20cm 水辺の昆虫などを探しているところを見かけます。セキレイの仲間は長い尾を上下に振るので、すぐそれとわかります。 (画像追加:2012.5)
セキレイ科 全長 約20cm
セキレイ科 全長 約21cm 水辺の昆虫などを探しているところを見かけます。
木の上の野鳥
タカ科 全長 雄50cm 雌58.5cm 近年都市部にも増えているようで、柏の宮公園にも冬期に たまにやってきます。猛禽が来るとハシブトガラスが集団で 騒ぎ、追い出しに掛かりますので知ることができます。 特徴として眉にあたる部分に白く長い班があります。 (掲載:2012.5)
タカ科 全長 約54cm オオタカなどと同じく柏の宮公園にも冬期にたまにやってきます。 ♂の背は褐色、♀は全体的に黒褐色です。(掲載:2012.5)
タカ科 全長 約62cm 2012年の冬に公園の上空を舞うのを初めて観察できました。 尾羽の開きは扇形でなく、ヘラ形が特徴です。 (掲載:2012.5)
タカ科 全長 約28cm オオタカなどと同じく柏の宮公園にも冬期にたまにやって来るタカの仲間ですが、ひときわ小さいです。 背中は濃い青灰色、腹面は白にオレンジ色がかっています。 (掲載:2012.5)
ハト科 全長 約33cm 野性のハトです。翼の赤褐色のうろこ模様が特徴です。梢でデデ、ポッポーと寂しげに鳴くのを聞きます。
ハト科 全長 約30~35cm 古くから伝書鳩や愛玩用に飼われ野生化しました。 羽の色.模様の変化は多彩です。 (掲載:2012.5)
キツツキ科 全長 約15cm キツツキの仲間で大木に丸い穴を開けて巣を作ります。 秋冬には「ギー、ギー」と低い声を立てながら木の枝を渡り歩いて昆虫などを探している姿を見かけます。
ヒヨドリ科 全長 約28cm 公園には秋に多くやって来て、群れてピーヨ、ピーヨなどと騒がしく鳴きながら、果実や種子を食べています。
モズ科 全長 約20cm 百舌の名は他の野鳥のさえずりを真似るのがうまいからだと言われ、 はやにえでも有名です。 ♂は目の周りが黒く、つばさの地は灰色です。
モズ科 全長 約20cm 頭は茶色で、体全体も薄い茶褐色です。
ウグイス科 全長 約15cm 越冬に山地から降りてきたものを見かけます。三月には「ホーホケキョ」とうまく鳴いています。
ツグミ科 全長 約24cm 冬鳥です。林の中の地上に降りて、落葉をかき分けて昆虫などを食べています。
ツグミ科 全長 約23.5cm 胸から側面が赤橙色です。秋冬に平地に下りてくるようです。 シデの樹上で見つけましたが、多くはありません。
ツグミ科 全長 約24cm 冬期にシベリア方面から渡ってきます。園内で素早く歩いているのを、わりと見かけることができます。
ヒタキ科 全長 約13.5cm 冬期の東南アジアからの帰り途中に立ち寄ったようです。姿も綺麗ですが、さえずりも変化に富み美しい鳴き声です。 (掲載:2012.5)
昆虫
柏の宮公園は、多くの種類のトンボ、チョウ、バッタやカナヘビなどがやって来て、生物が自然な状態で生息するビオトープとなっています。昆虫たちの育つ草木を大事にしたり、外来の草を刈ったり、ヤゴ(トンボの幼虫)が育ちやすいように増えすぎた藻を取ったりと環境を維持しています。
アゲハチョウ・シロチョウ
出現期:4月~11月(蛹越冬) おなじみの蝶です。ツツジやヤブカラシなど多くの花を訪れます。キアゲハと似ていますが、翅全体に薄黄色の筋があり、見比べると違いがわかります。 幼虫はミカンやサンショウの葉を食べて育ちます。
出現期:4月~10月(蛹越冬) アゲハチョウに似てますが、違いは黄色みがやや強く、前翅(はね)の付け根が黒く大きな三角形になっている等があります。田んぼの溜池にあるセリで幼虫が育っています。周辺に畑があった頃はニンジンの害虫でしたが、今ではめったに見る事がありません。他にもパセリ、ミツバ等で育ちます。
キアゲハ♀ ♀の翅は淡い黄色です。
大きく育った幼虫
出現期:5月~11月(蛹越冬) 大きな木々の近くで見かけることの多いアゲハ蝶です。ツツジやヤブカラシなど多くの花にも訪れます。当公園では日本庭園の竹林の通路を行き来してます。♂は後翅の表前縁に長楕円形の白い紋があります。♀はそれが無く、後翅の表にも赤紋が少しあります。幼虫はミカンやサンショウの葉を食べて育ちます。
出現期:5月~10月(蛹越冬) 開張:110mm~140mm 暖かい地方に多く区内ではごく珍しいアゲハチョウです。2011年園内のカラスザンショウに産卵に来ていたところを観察しました。 ミカンやサンショウ類などで育ちます。 (掲載:2012.1)
出現期:5月~10月(蛹越冬) 開張:110mm~125mm 尾が無く♀は後翅に大きな白紋があるのが特徴です。 南方系の蝶ですが、近年関東地方にも住みついています。当公園でもたまに見かけましたが、2010年に♂の写真が花壇で撮れました。 (掲載:2011.1)
♀ ♀の後翅には大きな白い紋があります。 ナガサキ~の名はシーボルトがこの蝶を長崎で初めて見たのに因んで付けられました。 (写真追加:2012.1) (下高井戸3丁目にて)
出現期:4月~10月(蛹越冬) クロアゲハに似ていますが、良く見ると翅の色は濃い緑色です。区内では珍しく公園内でもめったにみかけません。この写真は開園前に撮れた貴重な一枚です。幼虫の食樹はコクサギが一般的ですが、この辺りではサンショウで育っていると思われます。
田んぼのヒガンバナを訪れた♀ (写真追加:2011.1)
出現期:5月~9月(蛹越冬) クロアゲハに似ていますが、腹部他に赤い色があります。区内では、増えてきたアゲハチョウです。♀の翅は淡いカーキ色です。ジャコウの名はつかむと麝香の香りがすることからです。幼虫はウマノスズクサ(ツル植物)を食べます。
出現期:4~10月(蛹越冬) 活発に飛び交うおなじみのアゲハチョウです。この写真は茶室の近くのクスノキに産卵に来ている♀です。2mほどのクスノキですが幼虫が育っていました。
出現期:3月~11月(蛹越冬) 昔はキャベツ畑でおなじみの蝶でした。そこで今は、野草ではナズナやイヌガラシ、家庭のアブラナ(ナノハナ)、コマツナなどで育っているのかもしれません。年に4~5回羽化します。
出現期:3月~11月(蛹越冬) モンシロチョウに良く似ていますが、黒いすじが目立つのと、後翅裏の基部に黄色い点があることで見分けます。多摩地区などでは普通ですが、区内では近年多くは見かけません。 写真:和田堀公園にて
シジミチョウ
出現期:4月~11月(主に幼虫越冬) 地上低く飛び回る小さなこの蝶を良く見かけることと思います。♂の翅表は夏型は濃い青で、春と秋型は明るい青です(写真)。♀は濃い灰色か暗い青です。 カタバミで年に5回くらい羽化します。
写真:ヤマトシジミ(裏面)
出現期:3~10月(幼虫越冬) 区内ではめったに見かけませんが、当公園では良く見ると飛んでいます。あちこちで見かけるヤマトシジミとの違いは、後翅(はね)裏面に赤い紋があり、糸のような細い尾を持っています。この尾からツバメの名前が付いたと思います。幼虫はシロツメクサ等を食べます。
出現期:3月~10月(蛹越冬) ヤマトシジミに似てます。♂の表翅は明るい青です。♀は太く黒っぽい縁取りがあります。長い期間見れますが、区内ではわりと珍しい蝶です。写真は水性生物の池にあるサクラタデの花に来ていた♂です。ヤマトシジミは地面近くを飛ぶことが多いですが、ルリシジミはやや高いところを、すばしこく飛びます。
写真:ルリシジミ(裏面)
出現期:3月~11月(幼虫越冬) 大きさは1円玉くらいです。翅(はね)表も赤くてとてもきれいな蝶です。当公園では幼虫の食べるスイバやギシギシを保護しているので、安定して見られるようになりました。
出現期:6月~11月(主に幼虫越冬) 大きさは1円玉よりちょっと大きいくらいです。区内では秋に増え公園内ではヤマハギ(マメ科)の花の蜜を吸っているのを見かけます。名前のように翅裏に波の模様があります。翅表は♂は明るい青できれいです。♀はくすぶった青です。幼虫はマメ科で育ちます。
出現期:4月~8月(蛹越冬) 開張:35mm内外 区内では僅かな継続的な記録がありますが、当公園では2010年に初めての観察で、「談話室」にJ-ママさんが写真をアップして頂きました。感謝申し上げます。 年二回春型と夏型が発生し裏翅の色合いに変化があります。写真はハギに産卵中ですが、幼虫はマメ科他多くの樹木を食べます。 (掲載:2011.1 撮影:J-ママ様)
出現期:5月~6月(卵越冬) 開張:28mm~35mm 区内では僅かに観察されていましたが、2009年に当公園で初めて観察できました。 幼虫が育つ園内のクヌギ、コナラ、クリなどが繁ったからだと思います。 夕方になると梢の間を活発に飛び回ります。たくさんのこのチョウが飛ぶ姿が見られるようになることを望みます。 (掲載:2009.12)
出現期:5月~8月(卵越冬) 開張:40mm内外 和田堀公園では僅かな継続的な記録がありますが、当公園では2010年に初めて観察できました。 食樹であるクヌギ・コナラが良く育ったので、母蝶が移動したのでしょう。かっての武蔵野のクヌギ林には無数のアカシジミが飛び交っていたと思われます。 これから増えることを期待したいと思います。 (掲載:2011.1)
シジミチョウ科 出現期:6月~7月(卵越冬) 体長:40~45mm クヌギ、コナラ類で育ちます。区内の記録は長年なかったですが、当公園の林が育ち、2015年よりわずかに見られるようになりました。発生は数頭以内と思われますで大事にしたいです。 (掲載:2020.5)
出現期:3月~11月(成虫越冬) 表翅は中央部が明るい紫色で、日が当たると輝きます。♀は前翅の黒い縁取りが大きいです。秋に多くなり日だまりの木々などで見かけます。この写真は田んぼ側から公園に入り坂道を上がる途中の左手の樹木で日を浴びていた3頭のうちの1頭です。
♀ 幼虫は当公園ではクヌギ・コナラで育っています。一般にはカシの木類を好んで食べます。 (写真追加:2009.12)
出現期:4~10月(成虫越冬)開張:約45mm 関東地方のマテバシイの普及に伴い、今世紀になって東京周辺にも定住しました。柏の宮公園にはマテバシイが無いので、見られなかったのですが、成虫越冬前の1頭がやって来ました。 (掲載:2016.4)
近隣の三井の森公園で、日向ぼっこで翅を開いた写真です。暖かい日には冬にも飛び回ります。 多い地域では、常緑樹の厚みのあるしっかりした葉の上で、集団越冬します。 (掲載:2016.4)
タテハチョウ
マダラチョウ亜科 出現期:5~10月(幼虫越冬)開張:約110mm 長距離を渡るチョウとして有名です。2012年にはノジトラノオの吸蜜に、2014年は松林で休息に訪れていました。キジョランなどで育ちますが、区内はひとときの休息地の役割でしょう。その後、太平洋岸を南下すると思われます。 (掲載:2016.4)
テングチョウ亜科 出現期:6~(成虫越冬)~3月 開張:約50mm 里山のチョウで、区内ではめったに見られません。 頭の先(下唇鬚かしんしゅ)が長くテングのようです。 (掲載:2016.4)
2014年には区内でも多く発生しました。2015年にも幼虫がエノキで見つかりました。定住するかもしれません。 (掲載:2016.4)
出現期:5月~10月(幼虫越冬) 未来の森21のコナラ林の樹液を吸っていました。区内では多くありませんが、木立の中を滑空しているのを見かけます。春に白っぽい翅の蝶が1度羽化します。そして夏に次の世代が羽化します。幼虫はエノキの葉を食べ、落葉の下で冬を越してから大きく育って蛹になります。
出現期:4~11月(幼虫越冬) 開張:70mm 本来は奄美大島だけに住む蝶です。それが2002年頃に中国産を神奈川県藤沢市付近に持ち込み放されて増え続け、当公園まで進出して来ました。外国産の生きた昆虫の持ち込みは法律違反であり、広域に繁殖しているということは、生態系の攪乱になりかねない問題です。 幼虫はエノキを食べます。
出現期:3月~12月(成虫越冬) ほぼ年間を通して見られますが、特に秋になると柿など熟した実や樹液などに現れます。真冬でも暖かい日には日だまりで日向ぼっこをしている時があります。幼虫はカナムグラを食べますが、茎に細かい多くのトゲのある草なので嫌がられ、刈り取られますので、最近区内ではこの蝶は減っています。
出現期:ほぼ1年中(冬は暖かい日に飛ぶ) 夏よりも秋に目につきやすく秋の蝶の感じがします。といっても区内では珍しく水性生物の池の縁のサクラタデで見つけました。花にも来ますが、熟した柿の実などが好きです。幼虫はカラムシの葉を食べますが、巻いて巣のようにしています。冬は成虫で越します。
出現期:5~6月より4世代くらいを経て成虫越冬 モンシロチョウより少し大きいチョウです。草地広場に時々訪れていますが、人の気配で敏捷に飛び立ってしまいます。区内でもあちこちでわりと頻繁に見かけます。
写真では♂♀の見分けはつきません。 幼虫はヨモギ、ハハコグサなどで育ちます。 写真:草地広場のヒメアカタテハ
出現期:4月~11月(成虫越冬) 秋に多くなりますが、疎林広場の柿の実から降りてきたところの写真です。♂♀は模様の差がなく見分けは困難です。幼虫はホトトギス、サルトリイバラの葉を食べ、園内でも育っています。
開園前の2004年に北側のクヌギの大木の樹液に訪れた写真です。区内ではたいへん珍しい蝶です。成虫で越冬した♀が春先にエノキに卵を産みます。卵~幼虫~蛹と育ち6月中旬に羽化して活動します。しかし、その後は夏も秋も姿を見せず越冬し、次に姿を見せるのが早春の暖かい日です。そして産卵ですが長生きの蝶です。
久しぶり2014年の春先に越冬個体が日本庭園に現れました。この年は、近隣の樹液も含め、何頭かが観察されました。区内でも目撃が多かったです。 (追加掲載:2016.4)
成虫出現期:5月~10月(幼虫越冬) 光のあたる角度で、♂の表翅は紫色に輝きます。山地性のチョウなので、区内では非常に珍しいチョウです。 当園では何度も見かけるようになりました。また、食樹のシダレヤナギで蛹も観察されています。
出現期:4月~10月(幼虫越冬) この蝶は里山では多く見かけ、道案内のように前をゆったり飛んでいることがあります。区内でもなぜか増え始めています。幼虫はクズ、フジ、ナンテンハギ、エノキなどと幅広く食べます。日本庭園でも夏に良く見かけます。西側フェンスにからむクズや通路のムクノキ等で育っているのだと思います。
出現2化:5~10月(蛹越冬) 開張:約55mm 2016年秋から当園に飛来し始めた国内外来種です。近畿低地型亜種を府中市内に何者かが放したのが、きっかけです。 ユキヤナギ、シモツケで育ち、急速に拡散しています。遠い過去から東京の山地に生息している本州中部以北亜種との 混血が心配です。人為的な遺伝子の拡散はあってはなりません。 (掲載:2016.11)
ジャノメチョウとセセリチョウ
出現期:4月~9月(蛹越冬) モンシロチョウよりやや大きいチョウです。大きな木と笹がある木陰で良く見かけます。公園では草地広場の北側にあるクヌギの大木に樹液を求めて集まっています。 写真の上側は♀、下側の♂がさそっています。 幼虫はタケやササで育ちます。
出現期:5月~10月(幼虫越冬) 名前の通り日陰が好きで樹液を吸います。秋に園内の柿の実が熟すとたくさん集まってきます。この頃はすばしこく飛び交っています。区内では少なく、当園は貴重な生息地です。幼虫はササ類を食べます。
出現期:5月~10月(幼虫越冬) 中型の地味な蝶です。日本庭園などの日陰が好きで、花にはほとんど来ません。幼虫はススキやササを食べます。区内では減っていますが、当園ではよく見かけます。
出現期:3月~11月(成虫越冬) 開張:60mm~78mm 区内ではかなり珍しい蝶です。当公園では2009年10月に初めて観察しました。 夏と秋の2回発生し、成虫で越冬します。過っては西日本以南の蝶でしたが、徐々に北上して関東地方でも見られるようになりました。幼虫はジュズダマの葉を好んで食べます。 (掲載:2009.12)
出現期:5月~11 月(成虫越冬) 開帳 60~80mm 赤松林の南斜面で見かけました。通常は奄美大島から沖縄方面に住む南方系の蝶です。都内で見かけるのは極めて珍しいことです。通常の棲息地以外で見かける種を遇産種、あるいは蝶については迷蝶と言います。 発見の11日前に台風が関東地方に上陸したので、それによって運ばれて来たかもしれません。翅は野鳥に噛まれ割れていました。 (掲載:2013.3)
出現期:5月~11月(幼虫、蛹越冬) 蛾のように見えますが蝶の仲間です。各種の花に訪れ素早く飛び去ります。幼虫はイネツトムシとも言われイネの害虫として有名です。当公園の田んぼも少し被害にあっています。市街地では通常ススキやオシヒバ、エノコログサ等で育ちます。 セセリは手偏の難しい字です。。「せせる」には、つつき散らすような意味がありますが、セセリチョウの仲間は、蜜を求めて花から花へ目まぐるしく飛び回るからかもしれません。
出現期:5月~11月(幼虫越冬) 蛾のようですが10円玉くらいの小さな蝶です。西側の稲荷神社の近くで見ました。イチモンジセセリは良く見かけますが、この蝶は区内では少ないです。それでも2000年頃までは長年全くと言ってよいほど見ることがなかったのですが、なぜか増えています。幼虫はススキ・チガヤなどで育ちます。
出現期:6月~9月(幼虫越冬) 10円玉くらいの小さな蝶です。テニスコートの西側通路で見ましたが、ヒメジオンなどの花を好みます。区内でもあちこちの草地で見かけます。飛び方はとても素早いです。幼虫はイネ科の草で育ち、成虫は年に2回ほどくり返し出ます。
出現期:5月~9月(幼虫越冬) ほとんどのセセリチョウの仲間は翅を半分立てて止まりますが、この蝶は翅を開いて止まります。日本庭園で見ましたが、草原のような開けた場所は好みません。里山の小道などでは普通に見られますが、区内では多くはありません。名前は大名がはおりを付けた姿に似ていることからだと言われています。 幼虫はヤマノイモ(ジネンジョ)等の葉を食べます。
スズメガ・シャチホコガなど
ヤママユガ科 出現期:4月~5月 7月~8月(蛹越冬) 開張 80~120mm とても大きくてきれいな蛾です。春と夏に二回発生します。 開張80mmとは翅をいっぱいに広げた時、左翅の端から右翅の端までの長さです。 写真は、大きくなって歩いていた幼虫をサクラの葉で育て羽化させたものです。当公園を含めた区内には数は少ないですが、生息しています。
スズメガ科 スズメガ亜科 出現期:5月~10月(蛹越冬) 開張:110mm~130mm 翅を開くと12cm前後の大型の蛾です。松林の松の大木に止まっていました。幼虫はモクセイ、ネズミモチ、ヒイラギ、ノウゼンカズラ等幅広く食べます。幼虫は地中に空き室を作り蛹になります。
スズメガ科 スズメガ亜科 出現期:5月~8月(蛹越冬) 開張:60mm~80mm 夜間調査のライトトラップに飛んできました。 幼虫はマツで育ちます。 (掲載:2011.1)
スズメガ科 スズメガ亜科 出現期:4~9月 開張:50~80mm 翅に似た樹肌に見事に隠れていました。 幼虫はモクセイ、ネズミモチ、イボタノキで育ちます。 (掲載:2014.2)
スズメガ科スズメガ亜科 出現期:6月~8月(蛹越冬) 開張:80~90mm 名前は前翅を広げると濃い褐色の2~3本の帯が半円を描き車の様に見えたことから来ます。ツタ、ノブドウ、エビヅルなどを食べます。 (掲載:2020.5)
スズメガ科ウチスズメ亜科 出現期:6~8月(蛹越冬) 開張:約110mm サワラの高い位置に止まっていました。クヌギ、コナラやカシ類などで育ちます。 (掲載:2016.9)
スズメガ科ウチスズメ亜科 出現期:6~7月(蛹越冬) 開張:約55mm 中型のスズメガです。夜間調査のライトに来ました。後翅に大きな目玉模様があります。 (掲載:2016.9)
スズメガ科ウチスズメ亜科 出現期:5月~9月(蛹越冬) 開張:65~80mm 緑を基調に翅の模様が雲紋を思わせる美しいスズメガです。 ケヤキ、ハルニレ等で育ちます。写真が撮れず三井の森公園での写真です。 (掲載:2020.5)
スズメガ科 ホウジャク亜科 出現期:6月~9月(蛹 越冬) 開張 60mm前後 翅が透明で、花の蜜を求めながらのホバリンウが得意なので、ハチのように見えます。 幼虫はクチナシの葉を食べる大きなイモムシで薄緑に白い筋があります。スズメガの仲間の幼虫はお尻に角があります。
スズメガ科 ホウジャク亜科 出現期:7月~11月 開張:40mm~50mm ホトトギスの花に来ました。夕方近くにアベリアや種々の花にせわしなくホバリングしながら吸蜜をしているのを見かけます。 ハチドリは別名ハチスズメですが、行動は良く似ています。幼虫はヘクソカズラを食べます。
スズメガ科 ホウジャク亜科 出現期:6月~10月(蛹 越冬) 開張 35~40mm 花の蜜を求めながらホバリンウが得意です。幼虫はヘクソカズラの葉で育ちます。スズメガ科のいわれは、この蛾のように茶系で翅も小鳥を思わせる形をしていることからです。
スズメガ科 ホウジャク亜科 出現期:5~10月 開張:80~105mm 夜間調査のライトに飛んで来ました。前翅の幅が狭く鋭い感じで、やはりホウジャクの仲間です。 幼虫はヤマイモ類で育ちます。 (掲載:2014.2)
スズメガ科 ホウジャク亜科 出現期:5~9月 開張:55~70mm 名前の通り小さめです。飛行機のような翅はホウジャクの仲間です。 幼虫はオオマツヨイグサ、ノブドウ、ヤブカラシ、ツタなどで育ちます。 (掲載:2014.2)
スズメガ科ホウジャク亜科 出現2化:6~10月(蛹越冬) 開張:約60mm 背中の白っぽい筋が特徴です。夕方から花に訪れます。ヤブカラシやノブドウで育ちます。 (掲載:2016.9)
蛾(ヤガ)
ヤガ科 カラスヨトウ亜科 出現期:7月~10月(卵越冬) 開張:56mm~63mm 公園のクヌギの樹液に来ていました。上翅の白紋内に黒点があります。幼虫はクヌギ、エノキ、サクラなどの葉を食べて育ちます。 ヤガ科は夜蛾科と書き、非常に大きなグループです。たそがれ時から活発で、特に灯火によく飛んできて目立つのかもしれません。
ヤガ科カラスヨトウ亜科 出現期:6月~10月(卵越冬) 開張:56~68mm オオシマカラスヨトウにそっくりですが、横腹の白い帯列がありません(採集確認済)。上翅の白紋内の黒点もありません。山地性のアベマキで育つとされますが、クヌギ、コナラなどでも育ちそうで、研究者による今後の調査が待たれます。 (掲載:2020.5)
ヤガ科ヨトウガ亜科 出現2化:5~10月(蛹越冬) 開張:約45mm 幼虫が夜間に野菜などを食うので夜盗蛾となりました。斑紋が判りやすい個体が少なく、三井の森公園での写真を載せました。 (掲載:2016.11)
ヤガ科 ヨトウガ亜科 出現期:10月~11月 3月~4月(成虫越冬) 開張 52~58mm 12月の暖かい日に活動していました。成虫で冬を越して来春に卵を産みます。
ヤガ科ヨトウガ亜科 出現期:6月~8月(幼虫越冬) 開張:35mm~42mm 夜間屋外トイレの灯に来ていました。幼虫はイネ科やカヤツリグサ科の茎などを食べます。 (掲載:2011.1)
ヤガ科ヨトウガ亜科 出現期:4月~11月(*越冬) 開張:35~43mm 幼虫はアワ、コムギ、トウモロコシ、などの穀物を食べるので、害虫とされます。区内ではエノコログサで育っているのかもしれません。 夜間の糖蜜トラップにやって来ました。 (掲載:2020.5)
ヤガ科ヨトウガ亜科 出現期:5月~9月(蛹越冬) 開張:25mm~30mm 夜間、コナラの樹液に来ていました。幼虫はカナムグラなどを食べます。一緒にいるのはサビキコリなどです。 (掲載:2011.1)
ヤガ科 ヨトウガ亜科 出現期:5月、8月~9月(幼虫越冬) 開張:25mm~32mm 前翅に白っぽい線が目立ちます。幼虫は芝などで育ちます。 (掲載:2009.12)
ヤガ科ヨトウガ亜科 出現期:5月~6月 9月~11月(蛹越冬) 開張:34mm~36mm チガヤなどの草地にいました。幼虫はイネ科を食べます。 (掲載:2011.1)
ヤガ科ヨトウガ亜科 出現期:5月~10月 開張:34mm~41mm 6月の夜間昆虫調査のライトにやってきました。 幼虫は蓮の葉以外にもコスモス、ヒガンバナ、キュウリ、サトイモなど多くの葉を食べる害虫とされています。 (掲載:2012.1)
ヤガ科ヨトウガ亜科 出現期:5月~6月 8月~9月(蛹越冬) 開帳 45~52mm 緑の紋に白い筋があるのが特徴です。夜間、樹液を吸いに来ていました。 幼虫の食草はイヌタデ、ギシギシなどです。 (掲載:2013.3)
ヤガ科ヨトウガ亜科 出現期:6月~7月 (幼虫越冬) 開帳:53~61mm 模様と色合いには変化があります。ノコメは前翅外縁がノコギリの波目のように尖りがあるところからです。 幼虫の食草はイタドリなどです。 (掲載:2013.3)
ヤガ科ヨトウガ亜科 出現期:12~4月(成虫越冬) 開張:約35mm 冬前に羽化して越冬し翌早春に活動します。アラカシ、アカガシなどで育ちます。 (掲載:2016.9)
ヤガ科ヨトウガ亜科 出現期:3~6月(蛹越冬) 開張:約40mm 早春に羽化して、キリガ類の中でも最も早く活動開始します。写真は2月末に観察しました。
ヤガ科ヨトウガ亜科 出現期:6~10月 (卵越冬) 開帳:30~34mm 夜間のライトトラップにやってきました。 名前は幼虫の食樹のニレ、ハルニレ、ケヤキなどに因っています。 (掲載:2013.3)
蛾(シャクガ)
シャクガ科ヒメシャク亜科 出現期:6月~7月(**越冬)開張 25~30mm 夜行性で昼間は薄暗い林の下草などに隠れている小さな蛾です。
シャクガ科 ヒメシャク亜科 出現期:6~9月 開張:11~15mm ナミスジチビヒメシャクにも似ていますが、横線模様の様子からミジンキとしました。 ミジンの名は一円玉で隠せるほど小さいことからでしょう。(掲載:2014.2)
シャクガ科ヒメシャク亜科 出現期:5月~9月(**越冬)開張 23mm前後 赤い筋の入った小さな蛾です。草地で見ました。 夜間に花の蜜を吸います。幼虫はタデ科のイヌタデなどを食べます。
シャクガ科 ヒメシャク亜科 出現期:4~7月 8~9月 開張: 春型24~30mm 夏型20~25mm 後翅が角張っているのが特徴です。 幼虫はスイカズラ、ヤナギ、ノイバラなどで育ちます。 (掲載:2014.2)
シャクガ科 ヒメシャク亜科 出現期:4~8月 開張:19~24mm トビ色のシャクガの意味です。幼虫の食草として園内ではニガナ、カタバミ、ホトトギス、ノイバラなどがありますが、発見は一度だけです。小さくて見逃しやすいかもしれません。 (掲載:2014.2)
シャクガ科ヒメシャク亜科 出現期:5月~9月2回発生(*越冬) 開張:13~15mm 小さな餓ですが、似た種が多いです。波線の流れ他で判定しました。 (掲載:2020.5)
シャクガ科ヒメシャク亜科 出現期:6月~10月2回発生(*越冬) 開張:14~19mm 前後の翅の一対づつの黒点が目立ちます。ライトトラップにやって来ました。枯れ葉で育ちます。 (掲載:2020.5)
シャクガ科アオシャク亜科 出現期:6月~10月(*越冬) 開張:約35mm 一度だけ茂みでの出会いで良い写真が撮れていません。クスノキで育ちます。 (掲載:2020.5)
シャクガ科アオシャク亜科 出現期:6月~7月(**越冬)開張 30mm前後 夜行性で昼間は薄暗い林の下草などに隠れている小さな蛾です。 幼虫はモモ、サクラなどを食べます。
シャクガ科フユシャク亜科 成虫出現期:1月~2月(成虫~卵越冬) ♂開張 21~30mm ♀体長9-10mm(無翅) 止まった体長2cmほどの小さな蛾です。♂は真冬の夕方から夜にかけて飛びます。♀は翅が退化していて飛ぶ事は出来ず、♂が♀を見つけて交尾すると、♀は直ぐに場所を見つけ産卵します。冬にだけ活躍するこの蛾の仲間を冬尺蛾と言いますが、驚くべき生態です。
当公園では1月下旬から2月にかけて草地広場西側の桜の木の辺りで見ることが出来ます。 幼虫がサクラ(バラ科各種)やコナラ(ブナ科各種)、カエデなどを食べるので、そこに交尾・産卵に集まります。 写真はヒイラギモクセイの垣根で翅を開いた♂です。 (2009.12 写真追加)
交尾中です。上側が♀で翅がありません。 (2009.12 写真追加)
クロテンフユシャク(黒点冬尺) シャクガ科 フユシャク亜科 出現期:12月~3月(成虫越冬) 開張:22mm~31mm ♀体長:9~11mm(無翅) 冬に羽化し活動するフユシャク蛾の仲間です。♀は翅がありません。幼虫はクヌギ、コナラ、クリなどで育ちます。 (掲載:2009.12)
シャクガ科フユシャク亜科 出現期:1月~3月(成虫越冬) 開張♂:約40mm 当公園では♂と♀が各1頭づつ記録されていますが少ないです。クヌギ、コナラで育ちます。♀の翅は退化しています。 (掲載:2020.5)
♂は三井の森公園で撮影しました。こちらでは少なくないです。
蛾(メイガなど小型種)
ヒトリガ科ヒトリガ亜科 出現期:4~9月(幼虫越冬) 開張32~41mm 腹部の背面が黄色みを帯びています。幼虫はクワやサクラなど種々の葉を食べます。 ヒトリガは灯火に集まる蛾の意味です。
ヒトリガ科ヒトリガ亜科 出現期:4~9月 開張:35~38mm 春と夏に発生します。腹部が見えませんが、赤地に黒い点が連なっています。よく似たキハラゴマダラヒトリは腹が黄色です。また、翅が僅かに黄色みを帯びます。 幼虫はクワ、ミズキを食べます。 (掲載:2014.2)
ヒトリガ科コケガ亜科 出現期:5~9月 開張:22mm~25mm コケガの仲間で幼虫は地衣(樹木、岩石に付く藻類)を食べます。 掲載:2012年8月(ベニヘリコケガから訂正)
ヒトリガ科コケガ亜科 出現期:5~9月(蛹越冬) 開張32~40mm 田んぼのイネにいました。止まった体長は15mmほどの小さな蛾ですが、とてもきれいです。名前は紅(赤)の筋があり、幼虫がコケを食べる蛾の意味です。
ヒトリガ科コケガ亜科 出現期:6~9月 開張:25mm~30mm コケガの仲間で幼虫は地衣(樹木、岩石に付く藻類)を食べます。
ヒトリガ科コケガ亜科 出現期:5~9月(蛹越冬) 開張:春型32mm〜36mm 夏型27mm~32mm 上翅は明るい灰色で下翅(後翅)は薄い黄色の小さな蛾です。幼虫は地衣類を食べて育ち、蛹(繭)は樹木のめくれた樹皮の下などに作ります。 (掲載:2009.12)
ヒトリガ科コケガ亜科 出現期:6~9月(蛹越冬) 開張:28~35mm 似た種が3種います。幼虫は地衣類を食べます。 (掲載:2020.5)
ヒトリガ科コケガ亜科 出現期:6~8月(蛹越冬) 開張:32mm~35mm 夜間調査のライトに飛んできました。ツマキホソバ、ムジホソバ、ヤネホソバと3種の酷似した種がありますが、腹部の写真が無く、判定が難しいです。 (2011.4.1 種名訂正)
ヒトリガ科カノコガ亜科 出現期:6~8月(幼虫越冬) 開張 30~37mm 翅が鹿の子の模様のようです。夏の昼間に花に来るのが良く見られる小さな蛾です。
ハマキガ科ハマキガ亜科 出現期:5~6月(幼虫越冬) 開張 ♂17~20mm ♀22~24mm 止まった体長は2cmほどと小さいですが、銀のスジのあるきれいな蛾です。区内での記録は少ないようです。 幼虫はサクラ、カエデ、ケヤキ、ハンノキなど幅広く食べます。幼虫が葉を巻いて潜むので葉巻蛾と言われます。
ナカジロハマキ(中白葉巻) ハマキガ科ハマキガ亜科 出現2化:6~10月(成虫越冬) 開張:約15mm 小さなハマキガの仲間です。ケヤキで育ちます。(掲載:2016.9)
ハマキガ科ハマキガ亜科 出現期:5~6月(蛹越冬) 開張:約20mm 斑紋は変化があります。幼虫はヤナギ、カキ、クワなど多くの植物を食べます。 (掲載:2016.9)
ハマキガ科ヒメハマキガ亜科 出現期:4~6月(幼虫越冬) 開張:20mm~21mm 翅に黒い三角の紋があります。日中は薄暗い笹藪のようなところで休んでいて夕方から活動します。 幼虫はコナラなどドングリの中で越冬します。 (掲載:2011.1)
ハマキガ科ヒメハマキガ亜科 出現期:8~10月 開張:14mm~19mm 小さな蛾ですが良く見るとしゃれた模様です。クヌギ・コナラ林で見つかりました。幼虫もクヌギ・コナラなどで育ちます。 (掲載:2012.1)
ハマキガ科ヒメハマキ亜科 出現期:6~10月(蛹越冬) 開張:約20mm 独特な形です。枯葉の破片のように見えます。アラカシを食べます (掲載:2016.9)
ヤンマと中型トンボ
オニヤンマ科 出現期:6~10月(幼虫越冬) 体長:約100mm 田んぼに一度飛来し、園内で死骸も見ましたが、極めて少ないです。幼虫(ヤゴ)は流水を好み成長期間は3~4年です。 当園での写真は無く、科学教育園(目黒)での写真を掲載しました。 (掲載:2016.11)
ヤンマ科 出現期:5~11月 水性生物の池や田んぼの溜池で縄張り飛行をしているのを良く見かけます。明るい所が好きです。胸部は黄緑色で、♂の腹部の付け根は鮮やかな青、♀は黄緑色です。産卵は浮草等に♂♀おつなぎですることがあります。
ギンヤンマの幼虫(ヤゴ) 水性生物の池や田んぼで多くの種類のヤゴが育っています。ヤンマのヤゴは体長4cm前後で、腹が円筒形、複眼が大きい等の特徴があります。
ヤンマ科 出現期:5月~7月(幼虫越冬) 胸に二本の黒い筋があるギンヤンマの意味です。♂の胴は黒地に青。♀は全体に黄緑色の感じです。おつながりにはならず、♂は♀に寄り添って飛びます。ギンヤンマよりは早く現れ、ギンヤンマが明るい池を好むのに対して、やや暗い池を好みます。
ヤンマ科 出現期:7~9月 日本庭園の池で見られます。薄暗いところが好きで、朝夕に活発です。♂は青い目で、♀は緑色の目、少し不規則な黄色の縞模様が特徴です。産卵はこの写真のように水の近くの石、土、コケ等に行います。
ヤンマ科 出現期:6~9月 2006年と2011年の8月中旬に田んぼに訪れた♀を観察しました。♀は緑の複眼に胸は茶に黄の縞模様、翅の色も薄い茶です。♂は複眼と胸がコバルトブルーの美しいトンボです。 マルタンはフランスのトンボ学者に献呈された名前です。 (掲載:2012.1)
サナエトンボ科 出現期:5~9月 体長:80~90mm オニヤンマに似ていますが、ヤンマの仲間ではありません。体のわりに頭部が小さいのが特徴です。 2012年に初めて観察しました。 (掲載:2013.3)
エゾトンボ科 出現期:5月~10月 体長:80~90mm ヤンマの仲間のように大きいですが、エゾトンボ科です。 水生生物の池に死んで浮いていたのを見つけました。
写真は善福寺公園の池で、ここでは多く見かけました。 柏の宮公園でも育ってくれると良いのですが。 (掲載:2014.2)
トンボ科 出現期:5~9月 水性生物の池や田んぼの溜池で縄張り確保の空中戦をしている♂を良く見かけます。シオカラトンボと似てますが、♂は後翅(はね)の付け根が黒褐色になっている(脈は青)、尾の先の黒い部分が少ない事で、見分けられます。
トンボ科 出現期:4~10月 ♂ 水性生物の池や田んぼの溜池で縄張り確保の空中戦をしている♂を良く見かけます。オオシオカラトンボと似てますが、ほっそりした感じと、♂は尾の黒い部分が長いので見分けられます。 ♀は麦わらのような色合いで、俗にムギワラトンボと言われます。また、羽化したては♂も麦わら色です。
♀
トンボ科トンボ亜科 出現期:4月~6月(幼虫越冬) 体長:約40mm 初夏までのみ飛ぶトンボで、幼虫はゆるい流れを好むので、市街地では繁殖環境が少ないです。 田んぼで一度だけ観察しました。 (掲載:2020.5)
トンボ科 出現期:4~10月 体長:33mm~40mm 腹部の幅が広く、やや短いトンボです。成熟した♂は濃い青色ですが、写真は未成熟個体で、♀のように黄色ががっています。 2011年に初めて観察しました。長距離移動をしない種なので、区内では珍しいトンボです。 (掲載:2012.1)
トンボ科 出現期:6~9月 水性生物の池で激しい縄張り確保の追いかけっこをしている♂を良く見かけると思います。腹部の根元に幅広の白い帯があるので、すぐにこのトンボとわかります。
アカトンボ
トンボ科 出現期:6~12月 赤とんぼの代表です。7月に成虫になりますが、山に避暑?に行ってしまいます。夏の終わりに里に降りてきます。それで秋アカネと名づけたのでしょう。当園では9月に入って多くなります。♂は腹部のみが赤くなります。秋も深まると草地広場に飛ぶたくさんのアキアカネを見ることができます。
トンボ科 出現期:7~11月 アキアカネとたいへん良く似ているトンボです。成熟すると頭も胸も赤くなります。やや山地性のため、区内ではアキアカネに比べずっと少ないようです。2009年にようやく草地広場の桜並木の下で写真が撮れました。 (写真掲載:2009.12)
トンボ科 出現期:7~11月 アキアカネのような大きな移動はしないで、産まれた周辺で生活します。 写真:久我山・玉川上水跡にて
トンボ科 出現期:6~10月 当園ではかなり珍しいトンボです。成熟した♂は腹部が赤くなり、顔が青白いのが特徴です。
トンボ科 出現期:6~11月 ひたい部分にマユのような黒い二つの斑紋があるので、この名前が付きました。他に尾の先が黄色で上に反っている特徴があります。多くは見かけないようです。 翅の先がこげ茶色になるものとならないものがいます。
トンボ科 出現期:6~11月 日本庭園で時々見かけます。このようにあまり開放的でない水辺周辺が好きです。 近隣で見られる翅の先がこげ茶色になるアカトンボは4種います。この他にはマユタテアカネ、ノシメトンボ、コノシメトンボです。 「リス」は栗鼠ではなく外国の研究者にちなんだ名前です。
トンボ科 出現期:7~10月 翅(はね)の先がこげ茶色のアカトンボの仲間のひとつです。柏の宮公園では多くはありません。
トンボ科 出現期:7~11月 茶室の前の石畳(たたみ)での写真です。翅(はね)の先端がこげ茶色の赤トンボの一つです。成熟した♂は写真のように全身が真っ赤です。
トンボ科 出現期:6~11月 水性生物の池で見かけました。ショウジョウトンボと良く似てますが、前後翅(はね)の付け根の赤オレンジ色部分が広いです。
♂ (画像追加:2012.1)
トンボ科 出現期:6~12月 体長:33mm~35mm 低山地や川辺で見られます。前後の翅の先からやや内側に褐色帯があるのが特徴です。 杉並区内では珍しく、2009年、2011年に各1頭づつ観察しました。 (掲載:2012.1)
トンボ科 出現期:4~10月 水性生物の池や田んぼの溜池で縄張り確保の空中戦をしている♂を良く見かけ、初夏からの主役です。名前の猩々のいわれのように頭まで全身が真っ赤です。また、後翅の付け根が少し赤橙色になっています。 ♀は全身くすんだオレンジ色です。
♀
イトトンボ
アオイトトンボ科 出現期:6~11月(卵越冬) 柏の宮公園では比較的多く、しっかり定着しています。 イトトンボの仲間では大型で♂♀とも全身が金緑色に光り差はあまりありません。翅を半開きにして止まるのも特徴です。産卵は水辺には張りだ出した枝の樹皮下です。
♀ 秋が深まるまで見ることができます。 (画像追加:2012.1)
アオイトトンボ科 出現期:5~10月(卵越冬) 水性生物の池で見つけました。♂♀とも全身が金緑色に光り差があまりありません。翅を半開きにして止まるのも特徴です。成熟した♂は胸の側面に青白い粉をふくのでオオアオイトトンボとの見分けになります。
アオイトトンボ科 出現期:ほぼ通年(成虫越冬) 7月頃羽化して、そのまま冬を越すので越年トンボと言われます。冬にも暖かい日に水辺を飛ぶのを見ることがあります。それまで体は褐色で、春になると青く変わります。柏の宮公園でも少ないながら生息しているので、大事にしたいトンボの一つです。
アオイトトンボ科 出現期:6月~翌年5月 体長:35mm 国内で成虫で越冬(越年)するトンボは3種いますが、当種は関東地方では数少ないトンボです。 翅をたたんだ時に前後両翅の黒い紋が重ならないので、ホソミオツネントンボと区別できます。 写真差換 2015/1/23
モノサシトンボ科 出現期:5~9月 日本庭園の池で見られます。木立の中が好きです。イトトンボの仲間では大きい方です。腹部に物差しの目盛りのような青白い縞があるので、その名の通りです。♂の尾の先端は青くきれいです。
イトトンボ科 出現期:4~10月(幼虫越冬) 胸が鮮やかな黄緑で尾の先が青いイトトンボです。アジアイトトンボと良く似ていますが、アジアイトよりやや大きいこと、尾の先の青紋が長い(8節~10節)などで区別します。♀の体は最初はオレンジ色で、成熟すると茶色になりますが、写真(下側)のように♂と同じような色の個体もいます。
イトトンボ科 出現期:4~10月 とても小さくか弱い感じのイトトンボです。田んぼで多く見れます。水性生物の池でも良く見ると飛んでいます。 東京周辺での自然池では一番多く見られる糸トンボです。 ♂は尾(腹部)の先の青が目立ちます。♀は羽化後はオレンジ色ですが成熟してくると黄緑色になります。
イトトンボ科 出現期:5~9月 数は少ないですが見る事ができます。あざやかな黄色で、棒を前に突き出すような独特の飛び方です。 神奈川県内でも絶滅した地が多く、まれになっているとのこと。都内の棲息地としては貴重です。
イトトンボ科 出現期:5~9月 田んぼの溜池などで見ました。♂は腹部先端の二つの節が鮮やかな青です。横胸にも青白の粉を吹きます。 春先に多く見られます。
♀
イトトンボ科 出現期:5~10月 体長:34mm~41mm 二度だけ観察、撮影ができました。
イトトンボ科 出現期:通年1~2世代(成虫越冬) 体長:約35mm 静岡県より西が主な産地で、23区内では極めて珍しい種です。 2013年から1~2頭見つかる年があります。成虫越冬で、写真は越冬前で、♂♀共に薄茶色です。 (掲載:2016.4)
越冬後は写真のように青くなります。前が♂、後が♀で連なって産卵します。 夏には第一世代が成虫になります。当公園で世代交代が続くことを願います。 (掲載:2020.5)
セミ
セミ科 出現期:6月下旬~8月上旬(幼虫越冬) 体長(翅端まで) :32mm~40mm 暑くなりかけた頃に、真っ先に鳴き出す夏のセミです。チィーー、チィーーと高い声でしみ入るような声です。区内では近年ずいぶんと減ってしまい、聞かれる場所が限られてきました。柏の宮公園の林では確実に聞く事ができます。
羽化 夜の10時過ぎ、疎林広場の大木で羽化していました。まだ色は白っぽく、じっと朝を待っています。
脱殻
セミ科 出現期:7~9月(幼虫越冬) 体長(翅端まで) :56mm~60mm 7月下旬頃から一番身近に声を聞くセミです。 写真は公園で"夜の探検隊”のナイトトラップの光に飛び込んできました。
セミ科 出現期:7~9月(幼虫越冬) 体長(翅端まで) :56mm~63mm ミンミンミ~ンと鳴くのでおなじみです。公害に強いようで、区内ではここ10年くらいで増えているようです。幼虫期間は7年説がありますが、実際には確かめられていないようです。成虫での寿命は2~3週間だと考えられています。
セミ科 出現期:7~9月(幼虫越冬) 体長(翅端まで) :43mm~46mm 「オーシ-ツクツク、オーシー・・・」と8月の中旬頃から多く鳴きだします。区内では近年になってもまったく数が減らないように思われます。温暖化、土壌の乾燥化にも強いのでしょう。 セミにとっては、公園,大きなお庭等の広い未舗装地が命です。できる限り保ちたいものです。
セミ科 出現期:成虫7~8月(幼虫越冬) 体長(翅端まで) :39mm~48mm 「カナカナカナ」と寂しげな声で鳴くので、カナカナという名で親しまれています。 薄暗いところで鳴く性質で、昼間でも暗い林の中では鳴いています。 近年減ってしまいました。当園内でも声は鳴こえますが写真は撮れず、近くの大宮八幡宮での写真を掲載いたしました。
セミ科 出現期:7~8月(幼虫越冬) 体長(翅端まで) :60mm~65mm 従来は関西以南に多かったセミですが、近年は区内でも必ず毎年鳴き声を耳にします。 当公園内でも2008年くらいからシャワ、シャワ、シャワという独特の鳴き声を何度か聞いています。 まだ写真が撮れないので、神戸で撮って頂いた写真を載せます。(掲載:2009.12)
カメムシ1
ヘリカメムシ科 出現期:4~10月(成虫越冬) 体長:14~17mm エンドウ、インゲン、ダイズなどを食害します。幼虫は黒くアリかハチに擬態していて良く似ています。
(幼虫) 蜂に擬態しています。
ヘリカメムシ科 出現期:4~11月(成虫越冬) 体長:14~17mm 大型で腹面が黄色いカメムシで区内では珍しいです。 田んぼで撮影しましたが、マユミの木が好きなので疎林広場の入口のマユミの木を観察しましょう。
ヘリカメムシ科 出現期:成虫8~11月(成虫越冬) 体長:17~21mm 昼間からネムノキにのんびりしています。その葉や茎の汁を吸います。カキやミカンの果実も吸います。
ヘリカメムシ科 出現期:4~11月 体長:10mm~12mm イネの穂を吸い斑点米を出します。イネ科、タデ科植物に寄生します。 (掲載:2011.1)
ヘリカメムシ科 出現期:4~10月 体長:9~11mm 前胸部から横に角が張り出している小さなカメムシです。 ハリカメムシに似ていますが、身体の幅がやや狭く細長く見えます。イネ科植物を好みます。
ヘリカメムシ科 出現期:4~10月 体長:6mm~8mm 黄褐色ですが赤味があります。また、多くの小さな黒点があります。 イネ科、タデ科、キク科などの植物の穂などの汁を吸います。
ヘリカメムシ科 出現期:8~11月 体長:15mm~20mm 北米西部原産で、マツ材に着いて日本にも侵入しました。幼虫・成虫共にマツの新芽、球果(松かさ)、種子などから汁を吸います。 東京では2008年から確認されています。当公園では2011年秋に初めて確認しました。写真は管理棟の室内で越冬中だった個体です。 (掲載:2012.1)
ヘリカメムシ科 出現期:5~8月 体長:14~17mm 「みどりのカーテン」にしたゴーヤで見つかりました。 ホオズキ、トマト、ナスなど食べます。ゴーヤの葉も食べにやってきたようです。写真を撮り損ねたので、和田堀公園での写真を載せます。 (掲載:2013.3)
ヘリカメムシ科 出現期:4~10月 体長:約14mm クズで見ます。マメ科植物で育ちます。 (掲載:2016.11)
ヘリカメムシ科 出現期:4~10月(成虫越冬) 体長:約20mm 大きくてトゲの張ったカメムシです。南方系で近年増えてきたようです。クスノキを好むようですが、エノキにいました。 (掲載:2016.11)
ヘリカメムシ科 出現期:5~10月(成虫越冬) 体長:15~17mm クモかな?と思わせるヘリカメムシの仲間です。 写真はオヒシバの穂ですが、エノコログサ、メヒシバ、イネなどの穂を吸います。 (掲載:2020.5)
ヘリカメムシ科 出現期: *月~9月(*越冬) 体長:7~8mm ハリカメムシ3種の中で一番小さい種です。皆、ヘリカメムシ科で、ややこしいです。 イネの穂を吸い斑点米ができ農家には嫌われます。 (掲載:2020.5)
ホソヘリカメムシ科 出現期:6~11月( * 越冬) 体長:約14mm ササ類の汁を吸います。ヒメクモヘリカメムシとの見分けは頭部の先がニセヒメクモ~は中央が凹んだ形である点です。平地はニセヒメクモ~が多いようです。 (掲載:2020.5)
キンカメムシ科 出現期:成虫6~8月(幼虫越冬) 体長:17~20mm 成虫は写真のようにとてもきれいなカメムシです。止まった直後で、まだ後翅をたたんでいません。幼虫は黒地に白紋で、違う種類のように見えます。どちらも数は少なく、なかなか会えません。 ミズキ、コブシ等の葉や実から汁を吸います。
カメムシ2
オオホシカメムシ科 出現期:4~10月 体長:15mm~19mm 上翅中央に大きな一対の黒紋(星)があります。 アカメガシワの花穂に集まりますが、樹林の下草でも少なからず見られるようです。 (掲載:2012.1)
ナガカメムシ科 出現期:4~10月 体長:10~12mm 両翅の白い紋が目立ちます。多くは照葉樹林の落ちた葉などを歩き回り、木の実や地下茎の汁を吸います。 冬季は朽木の下などで、越冬中を見ることができます。 (掲載:2014.2)
ナガカメムシ科 出現期:4~10月 体長:8mm~11mm 黒地にオレンジ色のたすき掛けのきれいなカメムシです。 ガガイモの花や葉に集まっていました。
ナガカメムシ科 出現期:4~10月 体長:約8mm ジュウジナガカメムシと良く似ています。カキの実など果実の汁を吸います。 (掲載:2016.11)
ナガカメムシ科 出現期:4~10月 体長:8mm 体長約8mmと、たいへん小さなカメムシです。前脚が太く、触角が長いのが特徴です。 エノコログサなどのイネ科植物やスゲ類の花穂を吸汁します。夜間調査会の灯火に飛んできました。
水生生物の池にて (画像追加:2012.1)
ナガカメムシ科 出現期:4~10月 体長::5mm内外 キクの花に来ていました。イネ科植物の穂にも集まります。とても小さなカメムシで透明の翅がありハエのようです。この写真では翅が見にくいです。
ナガカメムシ科 出現期:5~11月 体長:4mm~6mm とても小さいカメムシです。写真のように翅が長い型と短い型があります。ニッポンコバネナガカメムシという似た種かもしれません。見分けが付きません。 ヨシなどの植物に生息しますが、冬に樹木のはがれかけた皮の裏で冬越をしていました。 (掲載:2011.1)
ナガカメムシ科 出現期:4~10月 体長:7~8mm 上翅は白っぽい縁があります。草地の地表に住むようですが、田んぼ脇のオオイヌタデに来ていました。 (掲載:2013.3)
ナガカメムシ科 体長:6.5mm 松の樹皮の下に住みます。アジサイの葉の上にいましたが、近くのアカマツから落ちたかもしれません。 (掲載:2016.11)
ナガカメムシ科 体長:約6mm メヒシバ、エノコログサの種子を吸います。稲穂にも付きます。数は多くはありません。 (掲載:2016.11)
ツチカメムシ科 出現期:成虫4~9月(成虫越冬) 体長:7~10mm 小さなゴキブリのようなカメムシです。夜間観察の灯火にやってきました。 地表または地面に潜ってクスノキ、ヤツデ等の落ちた実や植物の根から汁を吸います。 ツチカメムシとたいへん良く似ています。コツチカメムシの方が体表部分の点刻が密に広がっていて、しっかり見えます。 (掲載:2014.2)
ツチカメムシ科 出現期:5~10月 体長:約8mm クズなどの落ちた実や根の汁を吸います。多く地上で生活します。 (掲載:2016.11)
ツチカメムシ科 体長:約5mm ツチカメムシより小型で丸みがあります。草の根ぎわや石の下など半地下で暮らします。 (掲載:2016.11)
ツチカメムシ科 出現期:春に多い 体長:約5mm 黒地に白い三つの点が目立ちます。メハジキの実などで見ます。 (掲載:2016.11)
アメンボ・サシガメ
アメンボ科 出現期:4~10月(成虫越冬) 体長:15mm内外 水性生物の池で見られます。ずっと水の上にいるように思われますが、成虫は翅があり飛んで移動します。ただ、時期によって、短翅型の飛べない個体も出ます。 名前は飴のような甘い臭いを出すことからきています。
アメンボ科 出現期:5~10月(成虫越冬) 体長:19mm~27mm 水性生物の池や日本庭園の池で見られます。非常に足が長く大きめのアメンボです。各地で減少しており、当公園に棲息しているのは貴重です。 写真は何かの獲物を口にくわえています。
アメンボ科 出現期:3~10月 体長:♂8.5~10mm、♀10~11mm アメンボより一回り小さく、春に田んぼで多く見られます。水面に落ちる昆虫などの体液を吸います。
アメンボ科 出現期:春 体長:7mm~9mm とても小さなアメンボです。水性生物の池のフトイやガマの間を泳いでいます。長翅型、短翅型、微翅型があります。 環境省RDB(レッド・データ・ブック)の絶滅危惧種で、水草が繁る池が必要です。 名前は新潟の昆虫研究家の馬場金太郎氏に因みます。 (掲載:2011.1)
アメンボ科 出現期:3~11月 体長:10mm~13.5mm 腹部の両側に5対の白点に見える毛があります。 林内のような日陰を好みます。関東地方では3回世代交代し成虫越冬します。 種名は安松京三博士に因みます。 (掲載:2012.1)
アメンボ科 出現期:4~5月 体長:10~14.5mm 翅などが赤みを帯びています。流れを好まず止水域に生息します。 成虫越冬して春に活動して産卵し、次世代は夏前に成虫になり夏眠して、さらに越冬もします。 (掲載:2013.3)
アメンボ科 出現期:4~10月 体長:9~11mm 小さなアメンボです。春先に池の岸に近いところで見つかりました。 東京都の絶滅危惧種で、特に区部では記録が少なく貴重です。 (掲載:2014.2)
カタビロアメンボ科 出現期:4~10月 体長:1.5mm~2mm ケシ粒のように小さなアメンボの意味です。田んぼにいます。泳がず水面を歩きます。
拡大 翅が有る形と無い形がありますが、写真は無い形です。
イトアメンボ科 出現期:3~10月 体長:7.5mm~9mm とても小さく、棒のようなアメンボです。田んぼで見つかります。 (掲載:2009.12)
ミズギワカメムシ科 出現期:2~*月 体長:3mm~4mm 非常に小さいです。2月に冬期灌水田んぼに撒いた藁に止まっていました。越冬中に気温が上がり飛んできたようです。大きな分類ではアメンボの仲間です。 (掲載:2009.12)
タイコウチ科 出現期:ほぼ1年中(成虫越冬) 体長:40~50mm 2月に田んぼの池で見つけました。成虫で越冬します。 成虫も幼虫も小さな昆虫やオタマジャクシ、メダカなどをとらえます。カマキリに似ていますが、カメムシの仲間です。お尻に長く突き出ているのは、呼吸菅です。杉並区では少ない昆虫のひとつです。
ミズムシ科 出現期:3月 6月~ 体長:9.5~11.5mm 田んぼで3月に見つかりました。3月に産卵され、6月に新たな成虫になります。 翅の下に取り込んだ空気を吸って、水底にじっとしていることが多く、藻などを食べています。
この虫の仲間は風船虫と言い子供達が面白がります。コップなどに小さな紙切れと共に入れておくとミズムシがつかまりますが、翅の下に空気を蓄えてるいるので小さな紙切れでは留まれず、浮き上がってしまいます。水面に来てしまうと紙切れを放すので、水のしみ込んだ紙切れだけが沈みます。また、それにつかまり行き来をするのは風船に乗っているようです。 (掲載:2014.2)
ミズムシ科 出現期:成虫4~10月 体長:約6mm とても小さな昆虫で、2月の暖かい日に田んぼや溜池で泳いでいました。飛ぶこともできます。
バッタ・キリギリス類
記録された種数は以下です(2016.10) □バッタ科・ヒシバッタ科・イナゴ科・オンブバッタ科 :計15種 □キリギリス科・ツユムシ科:10種 <次ページ> □コオロギ科・ヒバリモドキ科・マツムシ科・カネタタキ科:13種 □カマドウマ科:2種 □カマキリ目:4種 □ナナフシ目:1種
バッタ科 出現期:7~11月 体長(翅端まで):48mm~65mm この形のバッタでは一番大きな種類で近づくと10mくらい先まで飛ぶことがあります。 全身灰褐色型もいます。草丈の短い草地が好きです。園内には僅かですが生息してますので、捕まえないでやさしく見守ってください。 (掲載:2009.12)
バッタ科 出現期:6~10月 体長:32~65mm みごとな保護色です。一般に♀は♂の二倍くらいあります。草地広場で見かけましたが数は少ないです。 クルマバッタの名は飛ぶと後翅の黒帯が半円を描き、車のように見えることからです。クルマバッタモドキも同じように車が見えます。とてもよく似た種類です。
バッタ科 出現期:8~11月 体長:♂27~31mm ♀34~35mm 8月から草地広場の裸地付近で見ます。緑色から褐色まで体色の変異があります。後脛節は赤・青・黒のまだら模様になるのが特徴です。 掲載:2012.8(ヒナバッタから訂正)
バッタ科 出現期:6~10月 体長:24~35mm 日中に活発に活動します。草地の周りの裸地にとまり、溶け込んでしまいます。 草地に入るのは草を食べる時くらいです。
バッタ科 出現期:8~11月(卵越冬) 体長:♂45~52mm ♀75~82mm ♂は飛ぶとキチキチキチと音を出すので、キチキチバッタと言われます。草地などで見かけることと思います。色は薄い茶色などもいます。脚を開いてあぐらをかいたような姿勢が特徴です。
♀ ♀は♂に比べてとても大きいです。
バッタ科 出現期:8~11月(卵越冬) 体長:32~57mm 田んぼの近くにいました。近づくと葉の裏にくるっとかくれます。区内では貴重なバッタのひとつです。
バッタ科ヒナバッタ亜科 出現期:7~12月(卵越冬) 体長:♂19~23mm ♀25~30mm 河川敷のような広い草地を好み、市街地には少ない小型のバッタです。♂は飛ぶ時に翅を後ろ足にこすりつけシュルシュルと鳴きます。 掲載:2020.5
ヒシバッタ科 出現期:4~10月 体長:6~11mm 草地や裸地でも多く見かけますが、小さいので見逃しやすいです。 前胸背板の側面の曲がりが二ヶ所あります。
体色はいろいろと変化があります。灰色に一対の黒点のものや白色が広がっているものなどです。 ヒシバッタの前胸背板は後に大きく飛び出していて、菱形に見えます。その内側の前翅は退化し、後翅は側面に折り畳まれて目立ちません。飛ぶことはなく、後ろ足で大きく跳ねます。
ヒシバッタ科 成虫期:秋~春(幼虫/成虫越冬) 体長:約11mm ハラヒシバッタと良く似ています。前胸背板の側面の曲がりは一ヶ所です。ハラヒシバッタに混じって見つかります。 (掲載:2016.11)
ヒシバッタ科 出現期:6~11月(成虫越冬) 体長:9~13mm 夜間観察の灯火にやってきました。水辺の多い草地を好みますが小さいので見逃しやすいです。
ヒシバッタ科 成虫期:秋~春(成虫越冬) 体長:約20mm 水生生物の池の水際にいました。湿地に住みます。園内では少ないです。胸部の側面にトゲ状の張り出しがあります。 (掲載:2016.11)
イナゴ科 出現期:8~11月(卵越冬) 体長35~45mm 田んぼのイネで見かけました。昔はイネの害虫としていやがられましたが、農薬散布が繰り返され今では全国的にも少なくなりました。柏の宮公園には少ないながら生息しています。
コオロギ・カマキリ
マツムシ科 出現期:8月下旬~10月 体長:23~24mm 街路樹の下などで8月下旬頃の夕方になると「リィーッ・リィーッ・リィーッ・・・」と甲高い声で、けたたましい合唱はどなたも聞いていると思います。
鳴いている写真 明治時代に渡来した中国原産の帰化種とのことです。戦後、アメリカシロヒトリの大発生で大量の殺虫剤を散布してから、いなくなったのですが、1980年代頃から復活が始まり今では広葉樹などを食べて大繁殖をしています。
マツムシ科 出現期:7月、9~11月 体長:14~17mm 夜間に草地広場の灌木から響く声で「リー、 リー、 リー、」と切って鳴く声が聞こえます。 本来はクズの葉が好きなようです。年に二回発生します。
鳴いている写真 区内にはカンタンもいます。こちらは「ルルルルル・・」と連続した大きな声で、鳴き声はまるで違います。しかし、見た目はよく似ています。
カネタタキ科 出現期:成虫8~10月 体長:9~12mm 灌木の中で「チッ、チッ、チッ、チッ・・・」か「チン、チン、チン・・・」と昼間でも小さな声で鳴いています。仏壇などの鉦を叩いているようなのでカネタタキです。 (写真追加:2012.1)
写真は♀で翅がありません。
ヒバリモドキ科 出現期:6~7月、9~11月 体長:6~12mm 背丈が低い草地にいます。♂は昼夜を問わず「ジーッ、ジーッ、ジーッ・・・・」と単調な声で鳴いています。 コオロギの親戚で足が白と黒のまだら模様なのが特徴です。また、年に二回発生するというバッタ類には少ない生態です。
ヒバリモドキ科 出現期:6~7月 9~10月(卵越冬) 体長:6mm~8mm 小さなコオロギの仲間で、芝生のような乾いた草地にいます。 年に二回発生し、「ジーーーィ」と長く鳴きます。
ヒバリモドキ科 成虫期:8~10月 体長:約7mm 関東地方で発見され、どこの国からか判らない帰化種とされています。木の幹などに多く♂も鳴きません。 (掲載:2016.11)
コオロギ科 出現期:8~11月(卵越冬) 体長:26mm~31.5mm コロコロリー と澄んだ声でく繰り返して鳴く大型のコオロギです。区内では少なくなっていますが、当園では昼間も声を聞くことができます。名前は顔がエンマ大王のようにこわいというところからです。 写真:♂
写真はまだ翅が伸び切っていない若い♀です。
コオロギ科 出現期:8~11月(卵越冬) 体長:17mm~21mm リーリーリーリーと普通に聞かれるコオロギです。 公園の草地では秋になるとあちこちで声を聞くことができます。鳴くのは翅の模様がしわくちゃになっている♂だけです。昔の人はこの「一刺せ二刺せ・・」の声を聞いたら冬着のほころびを直す頃だよと知らせている、と言い伝えていました。園内では他にミツカドコオロギも観察されています。
コオロギ科 出現期:8~10月 体長:15mm前後 低くややかすれた小さな声で「チ、チ、チ、チ、チ、」と5~10回短 く切って鳴き、一呼吸して、また「チ、チ、チ、~」と鳴きます。 写真:♂
♀ 産卵管があります。♀は鳴きません。 モリは森にいる意味で、樹林の周辺などを好みます。他に草地を好むハラオカメコオロギ、田んぼを好むタンボオカメコオロギと言う種類がいます。
コオロギ科 出現期:8~10月 体長:13~18mm 草地に多くいるので、原~の名前となりました。 「チチチチチ」 とモリオカメコオロギよりもさらに速く軽い声で4~5声鳴き、一呼吸して繰り返します。 (掲載:2014.2)
コガネムシ・オサムシ
甲虫とはカブトムシのように前翅(上側の翅)が固い昆虫の仲間です。カブトムシもコクワガタも区内の南部で観察しました。まだ、少ないながら生息しているようです。柏の宮公園にもやってきているかもしれません。 見つけたら採集せずに観察だけにして、子孫が育つのを暖かく見守ってあげていただきたいと思います。 (カブトムシ) しかし、それならばと、他の地域で採集したものや店で買ったものを放すのは絶対にやめて下さい。昆虫は地域によって目には見えない変異(地域差)を持っています。何万年もかかって培ったその変異を人間の手で混血を招き、破壊することのないようにと願っています。
三ページに分け、163種を掲載しました(2016年11月)。 1ページ:クワガタ、コガネムシ、オサムシ、コメツキ 2ページ:タマムシ、カミキリ、テントウムシ 3ページ:ハムシ、ゲンゴロウ、ゾウムシなど (コクワガタ:2009.12 掲載)
クワガタムシ科 出現期:5~9月(幼虫越冬) 体長:約50mm 区内ではごく少ないクワガタです。出合ったら大事に見守ってください。 (掲載:2016.11)
コガネムシ科コフキコガネ亜科 出現期:6~8月(幼虫越冬) 体長3cm。 クヌギの樹液を吸ったり、林の道に落ちていたりするのを時々見かけます。♂はヒゲが長くて立派です。 (写真は♂)
コガネムシ科コフキコガネ亜科 出現期:4~8月幼虫越冬 体長:約20mm 北の三角地で見つかった区内では珍しい甲虫です。サクラ、ナシ、リンゴなどの葉を食べ、幼虫は各種樹木の根を食べます。似た種にコクロコガネと光沢のあるクロコガネがいます。
コガネムシ科 コフキコガネ亜科 出現期:5~9月 体長:16~20mm 夜間調査のライトに飛んできました。上翅はクロコガネより光沢があります。 (掲載:2014.2)
コガネムシ科コフキコガネ亜科 出現期:6~7月(*越冬) 体長:7mm~8.5mm 夜間調査でコナラのヒコバエで見つかりました。かなり小さいです。カンショはサトウキビです。 (掲載:2011.1)
コガネムシ科 コフキコガネ亜科 出現期:6~8月 体長:11~14mm 夜間ライトトラップにやってきました。当地には多くはないようです。 幼虫は植物の根を食べます。茶畑では嫌われます。 (掲載:2013.3)
コガネムシ科 ハナムグリ亜科 出現期:6~8月 体長:23mm~29mm 青銅色で光沢があり、緑色ぽいものなど色に変化があります。クヌギ類の樹液を吸い灯火にも飛び込んできます。 名前は金文鎮に色が似ているからかも知れません。
コガネムシ科ハナムグリ亜科 出現期:7~8月 体長:25mm~28mm カナブンに比べ明らかに黒光の艶があります。 区内では珍しい種だと思われます。 幼虫は朽ち木や腐葉土を食べて育ちます。 (掲載:2012.1)
コガネムシ科ハナムグリ亜科 出現期:6~9月(幼虫越冬 ) 体長:約25mm ハナムグリの付く名前ですが、もっぱら樹液に集まります。大きさはカナブンくらいで大きいほうです。
コガネムシ科ハナムグリ亜科 出現期:4~11月(幼虫越冬) 体長:20~25mm シロテンハナムグリと良く似ていますが、翅の中央部付近に大きめの白紋が集まっています。関東地方では長年激減していましたが、2019年に各地でそこそこに見られました。なぜ増えたのかはこれから解明されると思われます。 (掲載:2020.5)
コガネムシ科ハナムグリ亜科 出現期:5~10月(幼虫越冬) 体長 11~16mm 5月頃からヒメジョオン等の花を覗き込むと、小さなこのハナムグリが花粉を食べているのを見かけます。 幼虫は朽ち木や腐葉土などを食べて育ちます。
コガネムシ科トラハナムグリ亜科 出現期:5~8月(幼虫越冬) 体長:9mm~12mm 黒と茶のトラに似た縞模様です。イボタノキの花に来ていました。白い花が好きなようです。 (掲載:2011.1)
コガネムシ科ヒラタハナムグリ亜科 出現期:4~8月(幼虫越冬) 体長:4mm~7mm 成虫は花に集まり、扁平な体で花の中にもぐって花粉を食べます。 ウツギなどの白い花が好きです。幼虫は朽木を食べます。 (掲載:2011.1)
タマムシ・カミキリムシ・テントウムシ
タマムシ科 出現期:6~9月(幼虫越冬) 体長:30~40mm おなじみのタマムシです。50年くらい前は区内にも普通にいましたが、その後は見掛けることは稀になりました。ようやく当公園でも撮影ができました。 幼虫は弱りかけたエノキ、ケヤキ、サクラの幹の材を食べて育ちます。 (掲載:2020.5)
タマムシ科 出現期:6~10月 体長:24mm~40mm タマムシと言えば、緑色でキラキラ光るタマムシを思い出しますが、このタマムシは地味です。 区内では僅かに生息してます。 幼虫はマツの朽ちかけた材で育ちます。 (掲載:2012.1)
タマムシ科 出現期:4~10月(成虫越冬) 体長:3~4mm 幼虫・成虫共にクズの葉を食べます。幼虫は葉にもぐり込みます。 (掲載:2020.5)
タマムシ科 出現期:4~10月(成虫越冬) 体長:2.7~3mm コウゾやクワに付くとても小さなタマムシです。写真ではクワの葉を食べていました。 (掲載:2020.5)
タマムシ科 出現期:4~7月(成虫越冬) 9月中旬~11月(新成虫) 体長:5~8mm とても小さなタマムシです。翅にうっすらと菱形の紋があります。 成虫はケヤキ、エノキ、ムクノキなどの葉を食べています。
タマムシ科 出現期:5~8月 体長:3mm~5.5mm クリの花に来ていました。ごく小さなタマムシです。 ♂は光沢のある緑色、♀は赤銅色です。 (掲載:2012.1)
タマムシ科 出現期:4~10月 体長:2.6~4.2mm 冬期にケヤキの樹皮の下で越冬していました。 幼虫はケヤキの潜葉虫で成虫もケヤキの葉を食べます。 (掲載:2013.3)
タマムシ科 出現期:5~8月(成虫越冬) 体長:約10mm 小さくきれいなタマムシです。アリが引いている死骸が見つかりました。その後、生体に遇わず、その時の写真を載せます。枯れ木を好みます。再会を望みます。 (掲載:2016.11)
カミキリムシ科 出現期:6~8月(幼虫越冬) 体長:25mm~35mm 幼虫、成虫はヤマグワやイチジク、ミカンなどの根元に集まり食害します。園内で見かけるのはまれです。 (掲載:2009.12)
カミキリムシ科 出現期:6~8月 体長:10~18mm やや小さいカミキリです。シデの幹の朽ちた部分にいました。 倒木、枯れ木に集まります。
カミキリムシ科 出現期:6~8月(幼虫越冬) 体長:30mm~55mm 大きなカミキリムシです。夜間観察の灯火に飛んできました。昼間は樹木の溝などに隠れていて、夜間に樹液を吸いに来ます。 幼虫はポプラ、イチヂク、リンゴ、ヤナギなど多くの樹木の朽ち木部を食べて育ちます。
カミキリムシ科 出現期:6~9月 体長:12mm~25mm 触角も短くカミキリムシらしくない容姿です。夜間観察の灯火に飛んできました。弱ったマツなどの木や切り株を食べます。
カミキリムシ科 出現期:6~8月(幼虫越冬) 体長:20mm~36mm 幼虫はタラノキやセンノキの中に潜み食べて育ち、越冬して6月頃羽化します。園内のタラノキで見つけました。 (掲載:2009.12)
カミキリムシ科 出現期:5~7月(幼虫越冬) 体長:10mm~18mm 花にも多く来ます。ハチに擬態しているようです。 幼虫はいろいろな樹木の伐採木を食べます。 (掲載:2011.1)
カミキリムシ科 出現期:4~7月(幼虫越冬) 体長:4mm~8mm 見落としそうな小さなカミキリムシで、クヌギ・コナラなどの伐採木に集まります。 (掲載:2011.1)
ハムシ・ゾウムシ
ジョウカイボン科 出現期:4~7月(幼虫越冬) 体長:10mm内外 背中に黒い紋があります。 小さな昆虫を捕食したり、花にも集まり花粉も食べます。 (掲載:2011.1)
ジョウカイモドキ科 出現期:4~6月 体長:5.2~5.8mm 春早くから初夏にかけて花や葉に訪れます。ジョウカイボンという科がありますが、それに似た種です。胸の横側とお尻に小さな黄紋があります。
キスイモドキ科 出現期:3~7月 体長:5~5.5mm 春先からクサイチゴなどの花に集まります。形が似ているキスイムシの仲間はキノコや朽木に多く集まリます。
オオキノコムシ科 出現期:4~10月 体長:4~6.5mm 小さくて光沢があります。カワラタケなど朽木にはえるキノコを食べます。
オオキノコムシ科 出現期:5~12月 体長:5mm~7mm 朽木で見つかりました。カワラタケが好きで樹液にも来ます。 (掲載:2012.1)
オオキノコムシ科 出現期:5~9月 体長:9mm~13mm 朽ちかけた幹に生えるカワラタケやサルノコシカケなどを食べます。 (掲載:2012.1)
ハムシ科ハムシ亜科 出現期:5~10月 体長:4mm 田んぼのシダレヤナギの小木にたくさん発生して、葉を食べていました。
ハムシ科ハムシ亜科 出現期:4~11月 体長:7mm~10mm 青藍色の光沢を持つ大型のハムシです。ヨモギを食べています。
ハムシ科ヒゲナガハムシ亜科 出現期:5~10月 体長:6~7mm 越冬:成虫 オレンジ色の体に黒い前翅のごく小さい甲虫です。 幼虫、成虫共にウリ科の植物を好み、他にもさまざまな植物や花を食べます。
ハムシ科ヒゲナガハムシ亜科 出現期:5~9月 体長:4mm 頭と胸とお尻近くがオレンジ色でホタルに似ていますが、とても小さいです。各種の植物を食べます。
ハムシ科ヒゲナガハムシ亜科 出現期:5~7月 体長:約4mm 触角の長いハムシです。エノキの若葉で見つけました。主な食樹はエノキ、ヤマハンノキです。 (クワハムシから訂正 2016.11) (掲載:2013.3)
ハムシ科ヒゲナガハムシ亜科 出現期:5~11月 体長:5.8mm~6.8mm サンゴジュの葉に多いハムシです。ガマズミの葉も食べ、そこで交尾していました。頭の真ん中に黒い点があります。
ハムシ科ヒゲナガハムシ亜科 出現期:6~8月 体長:7.5mm~8mm 淡い黄色の体に黒い複眼が特徴のハムシです。幼虫、成虫ともにエノキの葉を食べます。
ハムシ科ヒゲナガハムシ亜科 出現期:6~9月 体長:4.7mm~6.9mm マメ類など幅広く食べます。全体が黒いタイプもあります。 (掲載:2009.12)
黒っぽいタイプです。
アリ・ハチ
スズメバチ科 出現期:4~10月 体長:25~35mm ♀40mm クヌギ等の樹液や熟したカキなどに来ます。山地性のスズメバチですが、当公園にもやってくることがあります。通路を歩いている限り襲って来ることはありません。巣は樹木の洞や、土の中、人家の軒下などに作ります。
スズメバチ科 出現期:4~11月 体長:♂25mm 働き蜂17mm~25mm ♀25mm~28mm 胴がほとんど黄色いスズメバチです。写真はセミを襲って肉団子を作って幼虫に運ぼうとしていたかもしれません。 キイロスズメバチの天敵はオオスズメバチと言われます。中型のスズメバチが増えないようにするのは適度なオオスズメバチの繁殖が効果的だとも考えられます。(掲載:2009.12)
スズメバチ科 出現期:5~11月(女王成虫越冬・22~29mm) サザンカの木などに巣を作り、夏の終りから秋になると数が増えます。スズメバチの中では攻撃性は弱く、毒量も少ない方です。当園では巣作りがないか注意をしていますが、人家等でもむやみに木の茂みに入らぬよう十分な注意が必要です。近くに飛んで来たら振り払ったりせずに動かず、飛び去るのを待ちましょう。
スズメバチ科 出現期:5~10月 体長:25mm~36mm 中型のスズメバチです。コナラの樹液に来ていましたが、他のスズメバチに比べると、数はかなり少ないです。腹端が黒いのも、ひとつの特徴です。 (掲載:2011.1)
スズメバチ科 出現期:5~10月 体長(働き蜂):17mm~24mm 2011年クヌギの樹液で始めて観察しました。女王蜂はキイロスズメバチなどの巣を襲い、その女王蜂を殺して自分が居すわって既存の巣に卵を産みます。そこに居たキイロスズメバチの働きバチは、生れたよその子にも口移しに餌を与えます。 そのうち、これらの幼虫も成虫になり、二種の蜂で次のチャイロスズメバチの幼虫を育てるという奇抜な習性です。この形を社会寄生性と言います。 (掲載:2012.1)
スズメバチ科 出現期:4~10月(女王 成虫越冬) 体長:約25mm クヌギの樹液などでは見られますが当園では少ないです。暗くなるまで飛び攻撃性も高いスズメバチです。好んでセミを捕らえます。 (掲載:2020.5)
スズメバチ科 出現期:6~12月(働きバチ) 体長: 働きバチ10~12mm スズメバチとしては小さなハチです。攻撃性も強くありません。フェンス際に積んだ枯れ草の底部が土に戻りつつあるところに巣を作っていました。 写真は巣に戻る働きバチです。 (掲載:2014.2)
体長: ♂12~14mm 女王 15mm 葉で休む雄ハチです。触角と腹部も長いです。 (掲載:2014.2)
スズメバチ科 出現期:3~10月 体長:体長14~18mm 女王バチは越冬して3月下旬より家屋の軒下、木の枝、草の茎などに巣を作ります。 腹部に二つの黄色い斑紋があります。
スズメバチ科 出現期:4~10月 体長:21mm~26mm 胸部背面に1対の細い黄褐色線がある大きなアシナガバチです。よく似たキアシナガバチよりも褐色味があり、触角は基部より黄褐色です。 イモムシなどの狩りをします。
スズメバチ科 出現期:4~11月(集団成虫越冬) 体長:14mm~20mm 秋に日本庭園の木の穴から顔を出していました。たぶん越冬する個体のようでした。それから、1月の暖かい日にも穴から出て来ていました。巣は他に枝か葉の裏に作るようです。
スズメバチ科 出現期:4~10月 体長:11mm~17mm 越冬した女王蜂が単独で巣を木の枝や人家の戸袋の桟などに作り、産卵します。蜂が産まれて増えてくると巣はどんどん横長に大きくなり、反り返ってきます。
クモバチ科 出現期:4~10月(*越冬) 体長:約15mm 写真はジョロウグモに麻酔をかけたようです。産卵し幼虫のエサにします。 (掲載:2020.5)
モンクモバチ(紋蜘蛛蜂) クモバチ科 出現期:4~10月 体長:約18mm ジョロウグモなど、クモを狩り地面の穴に運ぶハチです。従来、ナミモンベッコウという名でベッコウバチの仲間とされていましたが、クモバチ科になりました。 (写真は♀ 柏の宮公園) (掲載:2016.11)
三井の森公園での♂の写真です。上記の♀とは、全く別種のように見えます。 (掲載:2016.11)
アブ・ハエ・ガガンボ
ムシヒキアブ科 出現期:6~9月 体長:23~30mm 草地広場で良く見かけます。小さな昆虫をとらえて体液を吸います。人は刺しません。♂のお尻には白い毛があります。これが塩に見えると言われてます。
ムシヒキアブ科 出現期:7~8月 体長:15~26mm 名前の通り複眼がきれいな青緑色をしています。ススキの草地などで獲物の昆虫をねらっています。大きめのアブで飛んでいるとスズメバチのようにも見えます。しかし、人間には寄って来ないので心配はいりません。
ムシヒキアブ科 出現期:5~10月 体長:15~20mm ハエ、ガガンボなどの小さめの昆虫を捕らえて体液を吸います。
ムシヒキアブ科 出現期:6~9月 体長:20~26mm サキグロ~の名は腹部の先が黒く尖ることからです。ハエなどや自分より身体の大きいチョウなども襲って体液を吸います。
ムシヒキアブ科 出現期:夏 体長:14mm~20mm 夜間のライトトラップに飛んできました。小さなムシヒキアブの仲間です。 (掲載:2011.1)
ハナアブ科 出現期:4~12月 体長:11~16mm 水性生物の池の縁のサクラタデの花に来ていました。花を訪れるアブの仲間は多いですが、オオハナアブは15mmくらいの大きいアブです。ハチに似てますが、アブは翅(はね)が2枚で、複眼も大きいです。
ハナアブ科 出現期:ほぼ通年 体長:13~14mm 欧州からの移入種です。スイセンの球根に卵か幼虫が潜入して繁殖したと思われます。幼虫はスイセンの球根を食害します。主に都市の公園などで局所的に見られ、体色は淡い黄から黒っぽいものまで変化があります。
同 上♀
ハナアブ科 出現期:3~11月 体長:14~15mm 腹部にオレンジ色の太い縞があります。田んぼの脇の菜の花に来ていました。 幼虫は下水溝などの汚水で育ちます。
ハナアブ科 出現期:5~8月 体長:19mm~21mm 大きめのハナアブです。体全体が黒色で胸部は光沢があります。 (掲載:2011.1)
ハナアブ科 出現期:3~10月 体長:12~14mm いろいろな花に集まるアブです。ミツバチと良く似ていますが、目がとても大きいところでアブとわかります。幼虫は水中で育ちます。
ハナアブ科 出現期:4~8月 体長:10~13mm 胸部の背に太い縦縞があります。腹部には二対のオレンジ色の三角紋があり、良く見かけるアシブトハナアブとは異なります。 (掲載:2013.3)
ハナアブ科 出現期:5~8月 体長:16~20mm マユミの花に吸蜜に訪れていました。腹部の前方に白い毛があり、尻部は黄色い毛、そして中央部が黒いので三毛の名となったと思います。ただ、写真の個体では白毛が目立ちません。 ニッポンモモブトハナアブという酷似した種もありどちらかは不明です。 (掲載:2013.3)
ハナアブ科 出現期:4~10月 体長:10~13mm いろいろな花を訪れるアブですが、幼虫は汚水中の腐食物を食べて育ちます。胸の背が黒褐色とやや薄い色の横縞になっています。この写真(♀)は縦縞も写っていますが、個体差かどうかわかりません。
ハナアブ科 出現期:4~11月 体長:約10mm 胸に縦縞があり、複眼には茶色の濃い微細な個眼が多数散りばめられています。 (掲載:2016.11)
その他の昆虫
アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科 出現期:6~10月 体長:35mm内外 トンボのようにも見えますが、全く違う仲間です。飛ぶ力も弱く一気に遠くまでは飛びません。 (掲載:2012.1)
幼虫はアリジゴクで知られています。すり鉢状の巣を作りアリなどが落ちかかると砂を吹きかけて落とし体液を吸います。 (掲載:2012.1)
アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科 出現期:6~9月 体長:40mm 水生生物の池の岸辺にいました。翅を含めると5cmほどで大きいです。翅脈が梯子状に見えかすり模様に例えたのでしょう。 (掲載:2014.2)
アミメカゲロウ目クサカゲロウ科 出現期:4~10月(幼虫越冬 ) 体長:約30mm 水生生物の池の岸辺で弱々しく飛んでいました。卵は電灯のかさなどに産むことがあり、ウドンゲの華と言われます。幼虫はアブラムシなどの体液を吸います。クサカゲロウは正確には幾つもの種類に分かれています。水の中で育つカゲロウ類とは異なる仲間です。
クサカゲロウの卵です。うどんげ(優曇華)の花と言われます。 周りにアブラムシの仲間がたくさんいます。大きさを比較してください。 (画像追加:2012.1)
アミメカゲロウ目ヒメカゲロウ科 出現期:4~10月 開張:約16mm ヒメカゲロウ科はアミメカゲロウ目に属し、カゲロウとは離れた分類です。幼虫は川などの水中で育ちます。種名は、やや不確かです。 (掲載:2016.11)
カゲロウ目ヒメカゲロウ科 出現期:4~10月 体長:約20mm 小型のヒメカゲロウの仲間で夜間に活動します。写真はサクラの幹の湿ったコケの中にいました。 (掲載:2020.5)
カゲロウ目ヒラタカゲロウ科 出現期:(~6月~) 体長:約10mm 田んぼ脇のメハジキに止まっていました。 ヒラタカゲロウの仲間ですが、種名は分かりません。 (掲載:2013.3)
カゲロウ目コカゲロウ科 出現期:4月他 体長:約7mm ミツオミジカオフタバコカゲロウかもしれません。尾は左右2本だけなので♂です。 (掲載:2020.5)
カワゲラ目オナシカワゲラ科 出現期:3~5月 体長:約8mm 春に多く発生します。オナシカワゲラ科もさらに種の分類がありますが、そこまでは判りません。 (掲載:2016.11)
トビケラ目 出現期:撮影8月 体長:約10mm 夜間調査のライトに飛来し、交尾していました。種名は判りません。 (掲載:2016.11)
トビケラ目 出現期:撮影6月 体長:約8mm 夜間調査のライトに飛来しました。多くのトビケラの幼虫は水生で、いさご虫と呼ばれ巣を作ります。渓流釣りではエサにします。 (掲載:2016.11)
ゴキブリ目ゴキブリ科 出現期:周年 体長:25mm~40mm 人家に侵入するおなじみの大型ゴキブリ。林の中に住んでいます。中国 南部が原産地と考えられる外来種です。
ゴキブリ目チャバネゴキブリ科 出現期:5~11月 体長:約12mm 小型のゴキブリです。林内の腐った落ち葉や朽ちた木の下などにいます。似たチャバネゴキブリは外来種で、人家に住みますが、モリチャバネは人家には来ません。 (掲載:2016.11)
ハサミムシ目 出現期:周年 体長:約18mm 朽木や石の下やごみためなどに普通にいます。一見、昆虫には見えませんが、翅が退化しています。動物死体や腐敗植物などを食べています。 ヒゲジロとは触角の先に白い部分があるところからです。
毛虫・いもむし
アゲハチョウ科 幼虫の食草木:ミカン類、サンショウ、イヌザンショウ 当公園ではサンショウ、イヌザンショウに良く発生しています。 初齢(1齢)から4齢までは鳥の糞に擬態しています。
終齢(5齢)で緑色に変わり蛹になります。
アゲハチョウ科 幼虫の食草木:ミカン類、サンショウ、イヌザンショウ アゲハチョウと同じようなところで見る事が出来ます。 その差は微妙ですが終齢ではアゲハチョウより少し濃い緑色です。
アゲハチョウ科 幼虫の食草木:セリ、ミツバ、パセリ、ニンジン 当公園では水辺に植えたセリで育っています。
アゲハチョウ科 幼虫の食草木:クスノキ、タブノキ 都心部もクスノキが多いので、この蝶も多く見られます。ヒコバエや若い木を好みます。蛹も同じ木の葉や枝に作ることが多いようです。
シロチョウ科 幼虫の食草木:アブラナ科(キャベツ、ダイコン、アブラナ、コマツナ、ダイコン、ハクサイ、ブロッコリ、イヌガラシ、タネツケバナなど) 当公園では菜の花(コマツナ/アブラナ)やイヌガラシも大事にしています。街中ではオオアラセイトウ(ムラサキハナナ/ハナダイコン)や家庭菜園で育っているようです。
シロチョウ科 幼虫の食草木:シロツメクサ(クローバ)、カラスノエンドウ、ミヤコグサ 区内では少ない蝶ですが、当公園ではクローバで育っています。 幼虫で越冬するので、草刈りを工夫しています。
シロチョウ科 蛹 幼虫の食草木:ネムノキ、メドハギ 当公園にメドハギは多く、ネムノキもあるので、少なからずキタキチョウが育っていると思われます。 (幼虫画像追加:2012.2)
ネムノキの蛹(左側は羽化間近で、黄色い翅が見えます) ※従来のキチョウは2種に別れ、本州から沖縄本島に棲息しているのはキタキチョウとなり、キチョウは沖縄本島の南部以南に住む種ということになりました。
タテハチョウ科 幼虫の食草木:ホトトギス、サルトリイバラ 公園内のホトトギスで幼虫が見つかりました。サルトリイバラの蔓も切らずに、この蝶が訪れるのを待っています。
タテハチョウ科 幼虫の食草木:エノキ 区内では少なくなった蝶です。公園内でエノキの小木を何本も育て、この蝶を増やす計画を進めています。
タテハチョウ科 幼虫の食草木:エノキ 2007年公園内のエノキの小木で初めて幼虫を発見しました。年々数が増えました。
タテハチョウ科 幼虫の食草木:スミレの仲間、パンジー 温暖化で北上している蝶です。パンジーを多く利用しているようです。公園内のスミレ類も食べられています。大発生しては困る蝶です。 1株食べ終わると、遠くまで這ってスミレを探しています。
シジミチョウ科 幼虫の食草木:スイバ、ギシギシ 公園内のスイバ、ギシギシの育成管理をして、蝶の保護をしています。
シジミチョウ科 幼虫の食草木:コナラ、クヌギ、アカガシ アラカシ 一般にはカシ類を好みますが、当公園では未来の森21のコナラ、クヌギでも育っています。これからも森が育ち増えると思います。